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ロキソニンと言えば、今やドラッグストアでも購入できるポピュラーな解熱鎮痛消炎剤として知られています。
医療用に処方されるタイプとほぼ同じ成分となっているので、使用することで効果的に痛みや熱を緩和させることが可能です。
非常に身近で役立つ痛み止めなのですが、ポピュラーであるが故に、ロキソニンの詳しい作用機序や副作用などの注意点を知らないまま使用している人も多いのが実状です。
いかに親しみのある薬とは言っても、きちんと基礎知識を付けておかないと思わぬ悪影響を及ぼしてしまう可能性もあるので、効果だけでなく副作用についてもしっかり理解しておきましょう。

また、ロキソニンとよく似た痛み止め効果を持つ薬としてはボルタレンも有名です。
ロキソニンとの違いやボルタレンならではの効果や注意点も併せて知り、より効率的に解熱鎮痛消炎剤を利用できるように準備しておきましょう。

ロキソニンに副作用はある?

一般的な医薬品はドラッグストアで購入することができますが、そのほとんどが副作用の心配の少ない安全な薬ばかりです。
配合されている成分が少なかったり安全性の高いものばかりを用いているため、専門家である医師の処方が無くても誰でも自由に購入することができます。
その一方で、医師が処方する医薬品よりどうしても効果が低くなってしまうというデメリットもありました。
医師が患者の状態を診断して適切な治療薬を処方するわけではないため、効果の高い代わりに副作用の危険性も高い医薬品を市販するわけにはいかないためです。

しかし近年、この通例を打ち破ってロキソニンが一般的なドラッグストアでも販売されるようになりました。
ロキソニンは病院でも処方される非常に効果の高い解熱鎮痛消炎剤として知られており、熱だけでなく頭痛や生理痛などあらゆる痛み止めに役立ちます。
ドラッグストアでも処方薬と同じレベルの効果を得られる薬が販売されるのは非常に稀なことで、いかに需要が高く効果を得やすい薬であるかが分かります。

このようなロキソニンですが、効果が高い一方で副作用の存在も決して忘れてはいけません。
ロキソニンは副作用が起きやすいことでも有名で、服用すると何らかの身体的な不調が現れることもあります。
その中でも最も発現頻度の高い副作用が、胃腸症状の悪化です。
服用して間もなく吐き気や胃もたれ、下痢などの胃腸機能の低下が現れるケースが多く、重症化することは稀ですが、注意が必要です。

もともと体質的に胃腸が弱い人や高齢者などの場合、単なる胃腸機能の低下で済まずに胃潰瘍などに重症化してしまう可能性もあります。
間を空けずに服用したり摂取量を守らないなど、服用方法を守らずに使用した場合に副作用が発現してしまう可能性が高いので注意しておきましょう。
同様に、服用方法を守っていたとしても長期間にわたって服用し続けていた場合も副作用が起きやすくなります。

ロキソニンを服用した場合に副作用が現れる可能性は、60mgタイプで約2.25%ほどなので劇的に高いという訳ではありませんが、他の市販薬と比較すればやはり高めなので注意が必要です。
発生する症状に応じて発現頻度は微妙に異なり、腹痛や胃の不快感、吐き気や嘔吐に下痢などは約0.1%から1%となっています。
潰瘍や口内炎などは0.05%から0.1%、消化不良や口の渇き、お腹の膨満感などはそれ以下の頻度です。
これに加えて眠気や身体の浮腫みなど軽度の副作用の他に、アナフィラキシーショックや急性腎不全、消化管出血など非常に重篤な副作用が現れることもあります。

いずれの症状も服用した人が全て発症するわけではなく、どんな人がどんな副作用を発症してしまうのかは明確には分かっていません。
このため、不快な症状を予防するために、あらかじめ予防目的で他の医薬品を同時に服用することが多いです。

ロキソニンの副作用では胃腸に症状が出ることが多い

ロキソニンの副作用では胃腸機能の低下がよく見られるため、胃の粘膜を保護して胃痛や吐き気を抑える効果のある薬が用いられます。
下痢や便秘を予防するために整腸剤を服用することもあり、病院でロキソニンを処方してもらった場合はこれらの予防薬も一緒に処方されることが多いです。
ドラッグストアなどで自分で購入した場合は、念のために胃腸を保護する効果のある市販薬を一緒に購入しておいた方が良いでしょう。
処方薬ほどの高い効果は得られませんが、同じような成分を使用した市販薬は販売されているので、服用する場合には同時に飲んでおいた方が安心です。

予防薬を持っていない場合は、胃の粘膜を保護するために食後に服用するようにしましょう。
食後であれば摂取した食べ物が壁となってくれるため、ロキソニンの成分で胃が荒れてしまうのを防ぐことができます。
熱や痛みが強くて食べられない場合は、多めの水や牛乳などと一緒に服用することで胃の中で溶け出す成分を薄めることもできます。

ロキソニンの効果はどれくらい続く?

風邪や頭痛が起きた際の解熱鎮痛消炎剤や痛み止めとして活用されるロキソニンは、幅広い用途で様々な年齢層の人が使用可能です。
安全性が高く効果も十分ということで愛用している人も多いですが、効果の発現時間や持続時間は人によって微妙に変わります。
基本的には発現時間は約15分とされていますが、個人ごとの症状や体質などによって前後することも珍しくありません。

例えば怪我などの痛み止めに使用した場合、発現時間が15分後だったケースが19.8%と最も多く、服用から30分後には53.4%、1時間後に72.4%の患者が効果を感じているとされています。
抜糸後の痛み止めに使用する場合は配合量が多い120mgタイプが主流ですが、これだと15分以内に発現時間を迎えた患者が約51%、30分までには84%の患者に効果が現れています。

こういった事例から、個人の体質差などはあるものの、一般的には15分から30分ほどで解熱消炎鎮痛剤として効果を発揮すると言えるでしょう。
一般的な症状で使用する場合は60mgタイプを1錠服用すれば十分ですが、抜糸や外傷など痛みが激しい場合の痛み止めとして用いる場合には1錠では効果が得られないケースも多いので、医師の処方に従って2錠服用することが多いです。
2錠の場合でも、1錠の場合と同じように服用してから15分以上で効果を得ることができます。
服用方法は自己判断に頼らず、必ず市販薬の説明書や医師の処方を守ることが大切です。

一度ロキソニンを服用すると、平均して約7時間程度は効果の持続時間があるとされています。
これも発現時間と同じように患者ごとの体質などによって長くなったり短くなることがありますが、基本的には6時間以上は解熱消炎鎮痛剤として効果を発揮してくれると考えられます。
ただ、大きな怪我や重い風邪などの場合には、服用してから5時間ほど経過した段階で傷みや熱がぶり返してしまうケースが多いです。
持続時間は、あくまでも患者ごとの症状や体質によって変化するということを理解しておきましょう。

服用時間は必ず間隔を空ける

ロキソニンを使用する場合は、持続時間と同様に服用する間隔にも注意しておく必要があります。
持続時間が足りずに追加で服用したい場合、すぐに服用するのではなく最低でも4時間から6時間は間隔を開けるようにしましょう。
ロキソニンの成分は、体内に吸収されると血液の中に溶け出して全身を巡ることになります。
血液中の成分濃度が最高値に達するのが服用後約47分とされており、その濃度が役目を果たして代謝され、半減するまでには約79分必要になります。
半減する前に追加のロキソニンを服用してしまうと、成分が必要以上に体内に蓄積されてしまうため非常に危険です。
体質によって半減までに要する時間も前後するので、最低でも2時間以上は間隔を開けておいた方が安心です。

激しい痛みや熱を緩和するために一時的に頓服として使用する場合でも、4時間程度は時間を置いて服用するようにしましょう。
症状によっては毎食後に使用する服用方法を指示されることもありますが、いくら食後であっても極端に間隔が短い場合は避けた方が無難です。
できれば4時間程経過した後に軽く何か食べて服用するか、服用方法を再度医師に指示してもらうようにしましょう。

結論としては、平均的には約5時間から7時間ほどは効果の持続時間が期待できるため、連続使用する場合にはできるだけ時間を空けてから服用することが大切です。
持続時間内に連続して服用してしまえば、体内の濃度が蓄積して重い副作用が現れてしまうなど悪影響の恐れがあります。
苦しさを和らげるために解熱鎮痛消炎剤を使用するのに、返って体に悪影響を与えてしまっては本末転倒です。
せっかく優れた効果を発揮してくれるロキソニンを使用するのですから、くれぐれも使用方法は守るように心がけましょう。

ボルタレンの効果や副作用について

ロキソニンと同じような解熱消炎鎮痛剤としては、他にボルタレンも挙げられます。
ボルタレンも痛みや炎症、熱などを抑えることのできる薬で、錠剤タイプや座薬タイプは非常に効果が強いため劇薬として指定されているほどです。
このため錠剤や座薬は市販薬としては存在せず、手に入れるには病院で医師に処方してもらうしかありません。
服用するのではなく、塗ったり貼ったりする外用薬としてはボルタレンが配合された市販薬も存在しているので、腰痛や肩こり、捻挫などの痛み止めに利用されています。
腰痛の原因は様々ありますが、大抵はボルタレンなどの痛み止めで対処できます。

ボルタレンは非ステロイド性の抗炎症薬に分類される医薬品で、特に高い抗炎症作用や解熱鎮痛剤としての作用などを持っています。
気になる効果ですが、ロキソニンに勝るとも劣らない強力な消炎鎮痛作用を発揮することができ、幅広い症状の緩和が可能です。
例えば、関節リウマチや腱鞘炎、神経痛に後陣痛、歯痛に頭痛に解熱鎮痛などあらゆる痛みや熱を伴う症状に効果が期待できます。
ただ、生理痛や頭痛に関しては明確に効果があると添付文書などに記載されてはいません。
作用機序を考えると十分に効果を得られるメカニズムにはなっているのですが、それを製薬会社などが保証しているわけではないので注意しておきましょう。

ボルタレンの主成分はジクロフェナクという物質なのですが、これは劇薬指定されているため長期間使用し続けるのは危険です。
医師に指示された服用方法を守らず、自己判断で飲んだり飲まなかったり、量を増減したりするのは絶対に止めましょう。
服用すると、約30分ほど消炎鎮痛効果を得られるケースが多いです。
ロキソニンの場合は約15分ほどで効果を感じるケースが多いことを考えると、即効性という点では不安も残ります。
30分かかってしまうのは錠剤タイプを服用した場合で、座薬タイプを使用すれば即効性も得ることができます。
座薬で最も配合量が多いのが50mgタイプですが、これを使用すれば早い人で約10分ほどで効果を感じることも可能です。

どんな医薬品でも同じですが、これらの効果は必ずしも全ての人で同じような発現時間や持続時間を得られるものではありません。
症状の重さや体質などによって効果の現れ方はそれぞれ異なるので、あくまでも一つの目安程度に捉えておきましょう。
不安な点があれば、その場で医師に質問して正しく使用できるようにしておきましょう。

ボルタレンの副作用の症状とは

効果と同じように気になるのが、副作用の存在です。
医薬品は効果が高ければ高いほど副作用の心配も高いというのが一般的ですが、ボルタレンの場合も例に漏れず副作用の危険性があります。
主な副作用としては、ロキソニンと同じように胃腸の不調や機能低下といった消化器症状がまず挙げられます。
吐き気や胃の不快感を感じる人が多いので、病院で処方される際には必ずと言って良いほど胃腸薬が一緒に処方されるでしょう。
ボルタレンの主成分は特に効果が強いため胃腸への負担も大きく、副作用の発生頻度も高いというデメリットがあります。
消化器症状だけに留まらず、浮腫みの発生や皮膚の湿疹、痒みなどが起きることもあります。

上述した軽度の副作用以外にも、深刻なアレルギー症状であるアナフィラキシーショックや再生不良性貧血、髄膜炎や喘息発作など重篤な症状が発症する危険性もゼロではありません。
接触性皮膚炎なども報告されているので、アレルギー体質の人は特に注意しておいた方が良いでしょう。
また、利尿剤や降圧剤、同じ効果を持つロキソニンなどと一緒に服用してしまうと、相互作用を引き起こして他の薬の効果を打ち消してしまったり摂取量が過剰になって体に害を及ぼす危険もあります。
服用する場合は自己判断で他の薬と一緒に使用せず、必ず医師の指示を守って服用するようにしましょう。
外用薬タイプのボルタレンなら、こういった重篤な副作用や使用上の問題も避けられるので大きな心配はありません。

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